
初めて出席した株主総会が
全国保証だったみぞりぬ(Twitter@mizorinu)です。
先日、以下のツイートをしました。
\ネオモバ追加候補銘柄/
💹全国保証(7164)💹
☑️有利子負債ゼロ
☑️営業利益率は驚異の70%超え
☑️売上高・営業利益が右肩上がり
☑️上場以来連続増配中・配当性向25%クオカード3,000円(1年以上で5,000円)の株主優待もあるので、ネオモバと言わず単元株で購入したい銘柄です😎#ネオモバ pic.twitter.com/0lQwRegV7t
— みぞりぬ@夫婦で資産形成 (@mizorinu) April 14, 2020
私はSBIネオモバイル証券で高配当日本株をコツコツ購入しており、次なる候補銘柄を選定中です。
そこで浮上したのが、今回ご紹介する全国保証株式会社(7164)。
比較的マイナーな存在ですが、日本株PFの一角に組み込むには適した銘柄だと思います。
おすすめポイント4点と減配リスク・株主優待廃止リスクを解説しますので、参考にしてください♪
※投資はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
おすすめポイント4点
①業績堅調
業績は非常に堅調で、売上高・営業利益ともに右肩上がりです。
背景にはメインの住宅ローン保証事業が非常に好調で、保証債務残高が堅調に推移している点があります。
出所;全国保証株式会社 新中期経営計画 P.6

債務者からの保証料・事務手数料が着実に増えているということね。
何よりも驚きなのが、営業利益率=約80%という点です。
会社四季報に掲載されている同業他社と比較しても、経営の上手さが良く分かります。
銘柄名 | 営業利益率 |
全国保証(7164) | 79% |
オリエントコーポレーション(8585) | 10.5% |
ジャックス(8584) | 9.85% |
イー・ギャランティ(8771) | 43.6% |

ダイヤモンド社の記事では、
2019年の営業利益率が東京都で第1位となっています。
②上場以来続く増配
以下グラフのとおり、2013年の上場以来、連続増配しています。
出所;全国保証株式会社 新中期経営計画 P.28
新中期経営計画には、2023年の配当金を2020年の約1.5倍にするとあります(1株あたり95円→144円)。
現在の配当性向は25%前後と増配余力を大きく残しており、2023年には35%にする計画となっています。


過去の実績もあるし、株主還元意識が強い会社だね。
③健全過ぎる財務体質
有利子負債0%という財務体質を誇ります。無借金経営は投資先の安心材料ですね。
また資産約3,000億円のうち、現金・有価証券などの流動資産が約3分の2を占めていることから、立派なキャッシュリッチ企業と言えます。
出所;全国保証株式会社 2019年3月期決算短信 P.11
④株主優待制度
以下のとおり株主優待制度を導入しています。詳細はこちら
出所;全国保証株式会社HP 株主優待制度

1年保有すれば5,000円分のQUOカードにランクアップするのね!
コンビニやデパートなどで使えるから、貰えると嬉しいわ。

カタログギフトも商品を選ぶのが楽しいよね。
減配・株主優待廃止リスクは?
上記4点のとおり非常に魅力的な銘柄ですが、気になるのは①減配リスク、②株主優待廃止リスクです。それぞれ考察してみます。
①減配リスク
同社は新中期経営計画において、「安定継続した配当方針」という言葉を用いています。
しかし累進配当を公言している訳ではありません。
減配せずに配当維持または増配すること。
つまり経営が悪化すれば、減配する可能性は相応にあります。

え~…業績が悪化する可能性はどのくらいあるの?

今後も堅調な業績で推移する可能性が高いと思うけど、注意点もあるよ。
(1)安心材料
1.長期契約前提のビジネスモデル
一般的な住宅ローンの返済期間は20~30年程度であり、既存顧客からは安定的な保証料・事務手数料収入が見込めます。住宅ローン保証事業は、一種のストックビジネスに近いビジネスモデルと言えます。
蓄積型の売上、収入構造を持ったビジネスの事を指します。顧客を囲い込み、持続的にサービスを提供しながら長期的に収入を上げて行こうという考え方です。
出所;ATカンパニー株式会社HP(https://www.a-t-company.jp/know-how/detail11/)
(2)懸念材料
1.不景気による代位弁済の増加
可能性としては高くありませんが、リーマンショック級の不景気により、住宅ローン返済が多数滞るケースが想定されます。この場合、金融機関への代位弁済が増加し、株主還元方針に影響が出る可能性もあります。
2.少子高齢化による伸び悩み
おすすめポイント1つ目のとおり、現状では保証債務残高の推移は堅調です。しかし少子高齢化が進む日本では、当残高が今後伸び悩む可能性は十分にあります。
独立系の信用保証会社という強みを活かし、提携金融機関を増やして国内住宅ローンの更なるシェア拡大を図っていますが、今後この動きが功を奏し、好業績を継続できるかどうか注視する必要があります。
3.住宅ローン金利の上昇
近年の住宅ローン金利は、以下グラフのように非常に低位で推移しています。この状況が人々の住宅ローン需要を喚起し、同社の経営にとって追い風となっています。
出所;LIFULL HOME’S PRESS https://www.homes.co.jp/cont/press/buy/buy_00881/
しかし今後、住宅ローン金利が上昇に転じる可能性は大いにあります。
なぜなら住宅ローン金利(固定金利)は、長期金利である10年国債利回りによって決定され、その長期金利は日銀のマイナス金利政策の影響を受けているからです。

難しくて分からないなぁ…どういうこと?

マイナス金利の場合、銀行はお金を貸し出さずに持っていると、
日銀からお金を取られてしまう。お金を貸し出さないと損ばかりするよ。

住宅ローンとはどんな関係があるの?

住宅ローン金利を下げて、ローンを組んでもらいやすくするんだよ。
だから今はマイナス金利政策の影響で住宅ローン金利が下がっているけど、
今後どうなるかは分からないよね。
②株主優待廃止リスク
株主優待がQUOカードである場合、廃止リスクに注意が必要です。
過去にはTATERU、エリアクエストなどの企業が株主優待制度を廃止し、物議を醸しました。

え…全国保証は大丈夫なの?

株主優待廃止リスクは極めて小さいと思うよ。
同社の財務諸表を確認すると、負債の部に記載された株主優待引当金は約1億円となっています。これは約300億円の負債のうち、1%以下にしか当たりません。
出所;全国保証株式会社 2019年3月期決算短信 P.12
株主優待制度が同社の経営に与える影響は非常に軽微ですから、経営がよほど悪化しない限り、株主優待廃止リスクは極めて小さいと考えます。
まとめ
今回は、全国保証株式会社(7164)の銘柄分析を行いました。
① 業績堅調
② 上場以来続く増配
③ 健全過ぎる財務体質
④ 株主優待制度
・長期契約前提のビジネスモデルであり、リスクは大きくない
・ただし、不景気・少子高齢化・住宅ローン金利上昇といった外部要因には十分な注意が必要
【株主優待廃止リスク】
・経営に与える影響は軽微。安定成長が続く限り、廃止リスクは極めて小さい
現在の株価ですが、以下5年チャートのとおり非常に買い時であり、4/17時点では2,900円程度です。
3年後の配当利回りが1.5倍、QUOカードは5,000円ということで、3年後に税引き後で総合利回り5.7%が狙える銘柄となります。
下げ止まりを確認した後、上昇トレンド反転後に購入するのが良いかもしれません。

株主優待制度があり、長期保有認定でアップグレードする銘柄ですので、
ネオモバより単元株を長期保有するのに適していますよ!

ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!
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